2022/12/3up
◆「MMDという遊園地」に遊具を増やして遊び続けるという話 ◆
樋口優氏がみんなにくれた遊び場に
みんなで遊具を増やしているんだよ
という言葉が唐突に湧いてきまして、
MMD業界NEWSを書いてみる事にしました。
樋口優氏がみんなにくれた遊び場
というのは、もちろん、MikuMikuDanceの事です。
MikuMikuDanceが配布された時の衝撃と熱狂は、ものすごいものだったと諸先輩方のお話からも伝わります。
チクショウ!俺もその場にいたかった!!!w
というわけで、その場にはいなかったので想像するしかないところも幾つかありますが、
いろんな方とお話する中で、大外しはしていないだろうという範囲でお話してみます。
間違っていたら教えて頂ければ調べて修正するかもしれません。
新聞の記事もたまに間違っている事が書かれているので(私の事を取り上げた新聞記事で間違った事を書かれて新聞社の社長に直接話を付けた事があります。てへ)、ネットの片隅の記事だし色々と大目に見てね。
※というわけで、後から加筆修正が入る可能性があります。
※もちろん、人それぞれにMMDに対する考え方や想いがあり、その中の一つを例として取り上げて話しているだけなのを、ご了承下さい。
では、続きです。
みんなで遊具を増やしている
というのは、主に配布を指していると思います。
イベントは文字通り遊園地のイベントですよねw
イベントがあると「遊園地に行こう!」って気分になりません?私はなりますw
だから私は、イベントをやります。まあ、配布もしているんですけれどね。
今も、配布準備の手を止めて、この記事を書いています。
というのもですね、
定期的にあるんですよ。外部からの、
「MMDは閉鎖的ではないか?」
という話が。
そういう話を聞いていると、「何かが違う」と感じるのですが、
「じゃあ何が違うのか」というと言語化が難しかった。
しかし冒頭の、
樋口優氏がみんなにくれた遊び場に
みんなで遊具を増やしているんだよ
という言葉が湧いた時、言語化出来そうな気がしたんですよね。
掴んだ思考の端っこが霧散する前に、ちょっと言語化にチャレンジしてみようと思いますw
チャレンジなので、至らない点は、何卒お目溢し下さい。
「MMDは閉鎖的ではないか?」と言いはじめる方々は、
どうもMMDの事を、「MMDというコミュニティ」だと考えている事が多い模様です。
実際そう発言されているのを見てきました。
しかし、やってみていて、MMDerの皆さん、どうですか?
コミュニティですか?
割とみんな、ほったらかしあって自由にやっていませんか?w
「袖すり合うも他生の縁」的な助け合いはあったとしても。
いやまあ、MMDの中で仲良しグループを作っている方々もいるわけで。それはコミュニティと言ってもいい集合体だと思います。
しかし、MMD全般を見渡してみると、「え~~~?コミュニティ~~~~~?」くらいの希薄さなんですよね。
その希薄さを少々緩和すべく、MMD Event Ring(MER)を設立した向きもあるわけでw
MMDがコミュニティだったらMERは設立されていませんわw
というわけで、MERが存在する事自体、「MMDは別にコミュニティという程のものではない」という事を証明している気がするんですね。
いやMMD内部にも「MMDはコミュニティ!」と思っている方もいるかもしれないのですが、まあここは、
MMD≠コミュニティという話で進めさせて下さいw
少なくとも、「外部の方が思っている程のコミュニティ性」は無いと思われます。
では何故、「MMDというコミュニティ」が存在していると誤認されるのか。
それは、配布あたりにあるんじゃないかな~~~?と嗅覚が反応しましてw
他人の思考なんてわかるもんでもありませんから、あくまで私の仮説なのですが、
MMDの配布の利用規約には、
「MMD及びMMDの派生ソフト以外での使用は禁止」
という主旨の禁止事項がよくあるんですよ。MMD界隈の方には今更ですがw
それが、
「MMDはMMDをやっている人間だけで固まっている」という印象になり、
「MMDという固い結束のコミュニティ」が存在するような気分になっちゃう気がするんですね。外部から見ると。
「コミュニティの仲間内だけで配布を使える様にしている」という解釈にすれば、外部から見た時にわかりやすいのだろうなーと思いますし、実際そう思われているような気がしてなりませんw
いや、そういうこっちゃないんやでw
それにはな、「配布者の想い」ってもんがあるんやでw
ここね、大外しはしていないと思いますし、
少なくとも、「私はこういう想いで配布しています」という「いち配布者の真実」ではあるのですが、
MMDの配布者が、配布をする原初的な動機。
があるんですよ。
先に書いた様に、MikuMikuDanceが配布された時、ものすごい衝撃と熱狂があった。
だってさ、ちょっと手を加えれば、製品として売ったっておかしくないソフトがさ、
フリーソフトとして無償で配布されたんですぜ?
実際、開発者の樋口氏のところにソースコード買取の話が企業からあったというのも聞いています。
私だったら、当時の状況を考えると一千万円くらいまでなら出すかなあ。まあ製品化したらそれくらいは元が取れるかな~という試算で。
実際は数百万だったと聞いていますけれど、樋口氏は売らなかった。
「みんなで遊ぼうぜ」
という漢気をそこに私は感じています。勝手にねw
配布に当たっても、様々な事を考えて、慎重に配布した形跡があるんですよね。
MMDが教科書に!?の記事を見てもらうと少しわかるかも?
テキトーに作ってテキトーに配布したものではない。という話ですよ。
ソースコードはシンプルだって聞いていますけれど。
大切なものを、
「みんなで遊ぼうぜ」
って、見ず知らずの人間に無償で配布しちゃってくれているわけですよ!!!
最初は、ミクさんしか踊れなかった。
そのうち、他のモデルさんも踊れるソフトになった。
その時ね、
「俺もやる!」
って、ステージやモデルを無償で配布する人達が立ち上がったんじゃないかな?って。
それが、MMDの「無償配布」のはじまりだったのではないか?と、私は想像しています。
だって、今の私がそうだからさ!(・▽・)
MMDをはじめて、ソフトからステージからモデルからモーションまで、
なんでもお借りして動画がすぐに作れる!素人でも!!!
※初投稿はノーエフェクトだったのでエフェクトはナシだwカメラは自作したw
お借りしたものの利用規約を読むと、「楽しいMMDライフを!」って書いてある。←ここでもう感涙しているw←感激屋ではあるw
少し経って、配布者さんとお話する機会があった時、
「使ってくれてありがとう!」
って言ってくれる。←もちろん感涙しているwww
うわあ…動画が作れちゃったよ!素人なのに!!!
MMDが無償で配布されていなかったら、動画を作ろうなんて思わなかっただろうなあ…
こんなに配布があるから、素人でも動画が作れちゃうんだなあ…
すごいなあ…子供の頃の「アニメを作ってみたい」って夢が、叶っちゃったよ!!!
こんなにいっぱい、贈り物をもらっていいのかなあ…
って思った。
「私もいつか、何か作れるようになったら配布する!!!」
って思った。
それはさ、この環境を作ってくれた樋口氏や、歴々の配布者さん達への、「恩返し」なんだよ。
これから続いていく後続達への、贈り物なんだよ。
そういう川の流れの様なものがさ、連綿と続いているんだよ。
そうじゃない配布者さんも、もちろんいると思う。
だけど初心者の頃の私に「使ってくれてありがとう」と言ってくれた配布者さん達は、「ありがとう」の流れの中にいると思う。勝手にそう思っているw
そしてね、私の様に、素人からはじめた人達だけではなく、
MMD…何かのプロが結構混じっていますよねwwwww
まあ、仕事で好きな事をやっていても、いろんな事がありますよ。
企業に勤めていたら特に、好きなものだけ作っていられるわけではない。
「好きなものを好きな様につくりてえええええええ」
という欲求はそこそこあると思うんですよね。
そういう理由かどうかはわかりませんが、あくまで一例として。
お忍びでも、公言していても、結構プロが混じっていますよね(^m^)うふふふふふ~
そして、MMDからプロになっても、MMDを続けている方々もいますね。
そういうプロい方々が、MMDで配布をしていたりする!!!
MMDの中には、そんな方々が配布しているオーパーツの様な優れた配布があったりします。
それはもう…外部から見たら、「なんでMMD以外では使わせてくれないんだよ!」になるんじゃないかな~と。
しかし、よく考えてみて欲しいのです。
それらの作品の多くは、そもそも、MMDが存在しなかったら、無償で配布なんてされていません。
樋口氏が贈ってくれた遊び場に、みんなで遊具を増やしているようなものだから。
まず、MikuMikuDanceがソースコード買取で一千万円だとするやろ?
神モデルは数十万~数百万だろうなあ。
普通に考えたら、こんなに無償で配布されたりしませんよ!でも、
「樋口氏がやってくれた事を俺もやるんじゃああああああ!!!」という漢気の連鎖で、
無償配布してくれた配布者達さんがいて、配布者さん達の漢気を見て、
「俺もやるんじゃああああああ!!!!!」と連鎖が続く。
遊園地に遊具を増やし続けて、
「みんなで遊ぼうぜ!」
を継続させている。
樋口氏は、MikuMikuDanceを配布してくれただけでなく、
皆が楽しく遊べる様に、そっと見守ってくれていて、
神対応は今でもそっと続いています。
MMDはコミュニティというよりも、
ただの「漢気の連鎖」ではないかと、
私は思うのです。
この、漢気で作られた遊園地で、私は、遊べるだけ遊びたいと思っています。
Brender3.0からレンダリングが向上したので、フォトリアルな動画を作りたくなったら、Blenderでも作ると思いますけれどね。
ただ、私は、「アニメっぽい動画が(素人でも)簡単に作れるソフト」としてMMDを手にしました。同様の目的の方は、大勢いらっしゃると思います。
そういう目的で使用するソフトとしては、MMD以上のものは、まだ見当たりません。
その為か、他の3DCG環境と並行してMMDを楽しんでいる方々もいらっしゃいます。
私も、他のどんな環境で動画を作ったとしても、MMDで楽しく遊んでいこうと思っています。
最推しモデルは、「MMDと派生ソフト以外での使用禁止」なモデルですしね。
販売したら数十万~数百万であろうモデルを配布して下さっている事に、感謝を込めて、利用規約は守っていきたいと思います。
ちょっとまとまりがないのですが、配布の準備もありますし、これで一旦UPします。
変更や追加があったら、更新日時を追記しておきますね。
【2022/12/3 22:00追記】
ここ数年、何度か、「MMDは閉鎖的ではないか」という話題が外部から持ち上がるケースを見てきました。
(つまりこの話は、何か一つのケースに限定された話ではなく、全般的な話です。)
その、私が見てきた「何度か」が、毎回、そう毎回です。
利用規約を守らない形で「MMDモデルを使いたい(あるいは既に使っている)」という話とセットになっているのは何故でしょう?
「MMDが閉鎖的だから悪い」→「悪いところは改善させないと!」→「そしたら自分達もMMDモデルを堂々と使える!」
という無意識の働きはありませんか?
そうではないかもしれませんが、
心理学的にはよくあるケースです。
違っていたとしても、どういう考えで、「MMDは閉鎖的」と発信しているのかを、一度立ち止まって考えてみて頂きたいものだと願わずにはいられません。
MMDの門戸は広く開かれていると思います。
ただ、「MMDの為に作った多くのモデル等はMMDの外へは持って行けない」という、当たり前のルールがあるだけです。
MMDの為に作ったのですから。
花やしき遊園地の為に作った遊具は、勝手にTDLには持って行けないですよね?
もちろん、花やしき遊園地がOKを出していれば話は別ですが。禁止されていたらダメですよね?
そういう当たり前の事です。
今回は、「何故、MMDの為にモデル等を作るのか。」というパターンの一つを話してみました。
MMDは、別に閉鎖はしていないと思います。
ただ、今回話した事とは違っていても、「配布者(制作者)の想い」があっての、MMD限定配布であり、
配布物への権利があるのは配布者だという事を理解しない人が、配布物を使うのは問題があると感じます。
MMDをどうこうしようとせず。自分でモデル等を作って下さい。
MMDという川は、自然と流れていくと思います。
これまでも、これからも。
その川がどこに辿り着こうとも、MMD配布者の事を思い遣れない方に、決められる筋合いだけはありません。
利用規約を破られて、消耗する配布者さんを見てきました。
外部の方々に、MMD限定である事をなんとか説明しようとしている姿も見ました。
ようやく、ほんの少しですが何かが出来た気がします。気のせいかもしれませんが。
まだまだ書けていないと思います。これから少しずつ言語化を試みていこうと思います。
MMDを言語化するのは、実は非常に難しいと思っています。非言語領域が膨大なのでw
2022年12月3日 MMD Event Ring運営 NANA7
最終更新日:2022年12月4日