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DirectX9.0c公式配付終了から急遽はじまったMMD業界NEWS。

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2022/5/31up

 「ゆっくり茶番劇」スピード解決! 

​「MMD業界NEWSに取り上げますね!」と約束Tweetをしていたこの件、取り上げます!

MMDにも関係ありますし、なんなら、アマチュア創作界隈全体に関係があると思います。

「え?『ゆっくり茶番劇』に年間使用料がかかる様になったの!?」

と、中の人が驚いたのが、2022年5月15日のランチタイム後くらいだったでしょうか。

RTしながら様子を見ていたのですが、元ツイートが相当削除されている為、ちょっと時間は不正確かもしれません。

​その時、事の全てを把握したわけではありませんが、「商標登録したのか~」と思いつつ、

Twitterでどんどん反響が大きくなっていくのを見て、こんな感想を持ちました。

しかしですよ!

これもう、最初から、​

「全く無関係な者」がした商標登録

 

だったわけですよ!!!

これは一体、何の冗談だろう…と、思いました。

私から見ると、ほぼ「勝算など無い」状態です。​

わけがわからないうちに騙される人が出てくるのを狙って、「ヤリ逃げ」しようとしているのかなあ…

いや…しかし…それは一か八か過ぎるだろう…(騙される人が出ませんように…)

仮に愉快犯だとしたら、随分、金と手間暇をかけた贅沢な愉快犯だな…などなど、思わず、色々考えてしまいました。

更に、商標登録情報が開示されていたので本名もわかり、地道に働こうと思った時に就職が難しくなるんじゃないの?などと、親切にも考えてしまいましたよw

まあ、そこはとりあえず、置いておくとして、

実は、「無関係な第三者による商標登録」は、商標登録が存在しはじめた太古の昔からある現象です。

というのも、商標登録は、基本的には「早い者勝ち」の側面が強いからなんですね。

中の人は、周囲に事業をしている人が多いので、商標登録トラブルの話は色々と聞いていましたし、なんなら身内に軽いトラブルが起こった事もあります。
自分でも、正当な早い者勝ちで、「早い者勝ちに負けちゃった~~~!」という経験はしていますw

※もっとカッコイイ名称にしました♡

とまあ、その程度の距離感で、商標登録とはお付き合いがあるので、

「これは絶対と言っていい程に正当な権利者が勝つパターンだが、時間がかかると、ゆっくり業界の活気という意味での損失があるかもしれないなあ…」

と、経験則で、ぼんやりと思っていました。

 

そして、

 

「正当な権利者がアクションを起こすかどうかが分かれ目だろう。」

 

と思いました。

いや、アクション起こさないと、そのまま商標登録の権利が5年後には確定しちゃう仕組みなので。

ですが、「正当な権利者」がアクションを起こしたら、特に「ゆっくり」の認知度合と普及度合からすると、余程下手を打たない限り、ざっくり99%、正当な権利者が勝つケースと個人的に思いました。

ここで言う「正当な権利者」というのは、「商標登録により損害を受ける者」となります。
 

ただ、ビジネスだったら誰が損害を受けるのかが明確にわかりやすいのですが、

アマチュア創作界隈はビジネスと比べると善意で運営されている側面が大きい為、

誰が損害を受けるのかがわかりにくい場合がある。

かな~と思いました。なので、「誰が権利者として立つのか」という問題もあると思いました。

また、商標登録した第三者がゴネた場合、ビジネスで利益を得ているならば、その利益で、裁判でもなんでも起こせばいいわけですが、アマチュア創作界隈、利益がそこまで生まれていない場合もあるわけで、

費用面大丈夫かな…

という懸念もしていました。

​これは、ゆっくり(東方)界隈だけの話ではなく、アマチュア創作界隈全体の話として、同様の事が起ったら懸念材料となるところではないか?と思います。

そしたらですね、その日のうちに、東方projectの二次創作ガイドライン等を出している、東方よもやまニュース公式さんが、「法律に詳しい方に相談」と、Tweetしていたんですね!
※MERの近年のイベント運営動画は、二次創作ガイドラインが存在するジャンルのモデルさんをお借りしている為、東方よもやまニュース公式サイトは以前から拝見していたわけです。お世話になっております!

​気付いて速攻、リプしてきました。

東方よもやまニュースさんのTweetを引用するのは控えて(許可を頂くにもお手数おかけしますから)、私がしたリプのスクショを貼っておきます。

商標登録.jpg

このリプ、東方よもやまニュースさんに対して…というよりも、不安になっている、ゆっくり投稿者さん達の目に止まればよいな…と思い、書きました。

いや、正当な権利者が動いたら、ざっくり、99%勝ち目があると思っていたんですよ。

しかし、残りの1%、マイナス要素があるとしたら、不安になった人達が社会問題になるくらいに暴れ始めてしまう事、例えば、商標登録をした第三者さんに暴力行為をしてしまう事などでしょうか。

いやまあ、それでも、商標登録としては、正当な権利者さんのところに収まるとは思いますが、拗れる可能性はありますよね。

​拗れると、費用はかさむし、関係者は時間を取られるし…で、あまりいいことはありませんから。

100いいねという事は、多少なりと目には触れたと思いますから、少しでも安心材料になっていたら幸いです。

その後も、基本的には、「大丈夫だと思いますよ~」というスタンスで、Tweetしてきました。

法的裏付けのある確実な「大丈夫」は、数日中に専門家から出てくるだろうと思っていました。

オタク界隈、法律関係者も絶対にいますからw

実際に、発言していた法律関係の方々が数名いらっしゃいました。素晴らしい!!!

※ちなみに大企業の偉い人が現役オタクだったり、オタクは実は、各界に存在していると思います。

​中の人の目の届く範囲では、東方projectの中核であるZUN氏、ニコニコ動画代表の栗田氏も、当日の内に、この件に対して法的に前向きな取り組みをする旨のTweetをしていました。

また、「商標登録をした無関係な第三者」の方がVtuberとして所属している、Coyu.Live公式さんも、当人に警告処分をしていましたし、その後も、この一件が落ち着くまで、当人の動きを報告してくれていました。Coyu.Live公式さんは、完全に「巻き込まれただけ」だというのに、実に誠意ある対応だったと思います。

2月19日には、栗田氏から、ZUN氏とお話をしながら進めているという旨のTweetがありました。​←ここ重要

ニコニコ動画の、株式会社ドワンゴが、

文字商標「ゆっくり茶番劇」に関するドワンゴの見解と対応について

を発表したのが、5月20日。

 

読んでなるほど。

商標は製品の区別(オリジナルか偽物か等)の為にあるものだからなのか、

「商標登録は、ジャンルやカテゴリーの名称には適用されない。」

という事なのかな?と、中の人は思いました。

↑違っていたらゴメンねレベルの個人的理解の話ですが、参考まで。

この発表で安心した、ゆっくり投稿者の方々も多かった事と思います。

そして更に、5月23日の記者会見生放送です。

​Wixがニコニコ動画に対応していない為YouTube版です。

イベントページでは結構強引にニコニコ動画を表示させていますが、生放送はまた違う様で…

どうせなら~で、ニコニコ生放送で見たい方はこちら

記者会見生放送!見た方!驚きませんでしたか!?

中の人は驚きました!!!

ドワンゴが「正当な権利者」として名乗りを上げたのです!!!

生放送を見て、中の人、はっ!と気付きました!!!

「そうだよ!!!『ゆっくり茶番劇』の商標登録で、投稿数が減ったら、ドワンゴは『商標登録で損害を受ける者』だ!!!」

と。

つまり、「商標登録をした無関係な第三者」を、訴える権利があるわけです!!!

いやー、この対応、感動しましたね!!!

感動して、はじめての生放送2次会を開いちゃいましたね!!!

146人の御来場、ありがとうございました!!!

これまで中の人が見てきた限りでは、商標登録のゴタゴタは、例えば個人対個人の様に、力が拮抗する者同士で対応すると、訴える側が疲弊する事が非常に多いようです。

ですが、ドワンゴは企業です。あらゆる側面で、底力が違います。

元から、99%、正当な権利者が勝つ案件だろうと思っていましたが、これで限りなく確実に近付いたと思いました。

そして、「時間がかかって界隈の活気が落ちる」のも、最低限に食い止めたと言えるでしょう。

 

その上、ニコニコ公式主催で、ゆっくり茶番劇のイベントを6月頃にするらしいですよ!ナイス対応!!!

イベントは活性化にイイんだぜ!!!←MMD Event Ringの理念w

更に、ドワンゴは、相談窓口を立て、その上、この騒ぎで不安になって削除した『ゆっくり茶番劇』動画を、復旧させてくれると言うのです!

※特例&3ヶ月以内だそうです。削除してしまった方はお早目に!

それらの情報全てが、こちらにまとまっていますから、是非、ご覧ください。

これは神対応と言っていいのではないでしょうか!?

これは、ゆっくり界隈の事だけでなく、「ニコニコに投稿される様々なジャンルについてドワンゴが立ち上がる可能性がある」事を示したわけです。

それだけで、類似のゴタゴタが減ると考えられます。

そして、ドワンゴが示した見解は、広く、アマチュア創作界隈の参考となる事でしょう。

※あくまで「ドワンゴの見解」であり全てに適用出来るわけではない事は心に留めておきましょう。とお約束的に付記。

この手の商標登録のゴタゴタが、アマチュア創作界隈にもしも流行ったら何が問題なのかと言えば、

前述した、「正当な権利者の所在がわかりにくい」などなどの他に、

「商標登録」「ライセンス契約」などの「もっともらしい話」に、

何も知らない中高生や、商標登録に慣れ親しんでいない、つまり大半の方々が、

狡猾な第三者により、「騙されてしまう」「翻弄されてしまう」可能性がある事だと思います。

今回も、不安になって動画を削除した方々が大勢います。

こんな事、もう、起こって欲しくないですよね?

この件から、多くのアマチュア創作者が学ぶことが、再発防止の為に一人一人が出来る事だと思い、一人のアマチュア創作者として、この記事を書かせて頂きました。

なるべく平易な言葉を用いて、中高生にもわかるように書いたつもりです。

今後とも、一人一人が、アマチュア創作界隈を守っていく為の、一助になれば幸いです。

【追記】

2022年5月24日:ドワンゴが「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり劇場」を商標登録申請。

​2022年6月1日:Coyu.Live公式が「ゆっくり茶番劇」抹消申請書の受理・登録を確認した旨のTweetをする。

2022年6月3日:電ファミニコゲーマーに、「ゆっくり茶番劇」商標問題を、ドワンゴ視点の時系列で振り返ってみる(ニコニコ代表:栗田氏の寄稿)掲載

2022年6月3日:【ゆっくり茶番劇】投稿祭&ゆっくり動画投稿祭 開催!

2022年5月31日 MMD Event Ring運営 NANA7

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